2014年9月9日火曜日

水戸の人口増えた場所・減った場所2000-2010

2000年から2010年の間の水戸市の人口増減を表した地図(MANDARAで作成)

21世紀に突入して14年目を迎えました。この14年間、あなたの住んでいる地域はどのように変わりましたか?

気取った言い方をしてしまいましたが、冒頭の部分は実は後付けです。水戸市の10年間の人口増減地図を作ったので見てみようというのが今回の主旨です。




概観

MANDARAで作成したものをGoogle Earthで表示

初めにこの図の見方を説明しましょう。
地図上のマス目は500m×500mの正方形です。この一マスを一単位として、そのマスの中に住んでいる人口を集計したものが今回利用している国勢調査地域メッシュ統計です。

今回は、2000年のデータと2010年のデータの差をとって、10年間の人口の変化を図に表しました。マスの中の人が増えていれば暖色系の色で、減っていれば寒色系で表しています。
あくまで統計上の数値であるため、実際に住んでいる人口と異なる場合がありますが、大まかな目安としては十分利用できるものだと思います。

水戸市の10年間の人口変化地図の印象を一言で表すと、南高北低。
中心市街地から北側で青く染まった人口減少地域が多く見られる一方で、千波湖よりも南側の地域、特に50号バイパス以南では橙に染まった地域が多く見られます。

さて、4カ所をピックアップしてズームで見ていきましょう。

泉町・大工町

MANDARAで作成した図をGoogle Earthで表示

全体的に人口減少傾向にある中心市街地ですが、泉町二丁目を境に東西で明暗が分かれる形に。どんな理由でこの結果になったか、特に思い当たりません。

赤塚・見和

MANDARAで作成した図をGoogle Earthで表示

赤塚駅周辺は概ね人口増加傾向。赤塚駅の再整備とマンションの建設、そして市営見和団地の整備が要因といえるでしょう。
ただし赤塚駅北口はやや人口が減少しています。

県庁付近

MANDARAで作成した図をGoogle Earthで表示

茨城県庁は1999年に三の丸から現在の笠原に移転しました。
それに伴って県の警察本部や市町村会館など一部の行政施設も笠原に移転、結果として県庁周辺の地域では人口は大きく増加しました。
なお県庁周辺は都市の核の一つではなく、郊外地域という位置づけのまま開発がなされたので、結果県庁の移転はスプロールとモータリゼーションを促進することになってしまいました。

下市・城東

MANDARAで作成した図をGoogle Earthで表示

下市と城東地域は人口減少が著しいです。特に若宮団地のあるエリアは2マス(0.5km2)で700人以上減少しています。
とはいえ、城東・下市地域は依然として水戸市の中では人口が多い地域です。 今回は人口の増減に限った視点で地区を眺めていますが、人口の絶対数を表した地図も作ってあるのでまたいつか紹介できればいいなと思っています。


Google Mapで表示

今回の記事で使用している地図は、MANDARAというフリーのGISソフトを使って作成しました。MANDARAでは、地図をGoogle Mapで表示可能なkmlというファイルに変換することができます。
先程の地図を表示したGoogle Mapを下に載せておきます。
恐らく左上に表示されている「Googleマップで見る」をクリックすれば、確実に見ることができると思います。




関連項目

地図で見る統計(e-Stat)
今回の記事ではこちらの国勢調査地域メッシュデータを利用しました。
地理情報分析支援システムMANDARA
GISのフリーソフトです。このソフトで今回の地図を作成しました。なお同作者による今昔マップも楽しいです。
人口統計ラボ
国勢調査を使って小地域毎の人口をGoogle Mapに表すホームページです。そもそもは、これを見て、やっぱりメッシュで見たい!と思ったのが人口メッシュ地図自作のきっかけでした。

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