2014年8月4日月曜日

70年代のぴあに載っていた水戸の映画館の現在


ぴあ1976年10月号・1978年11月号・1981年5月22日号に掲載された映画館というウェブサイトが話題になりました。30年を経て、ここに掲載されている映画館は今どうなっているのでしょうか。確認してきました。

水戸の映画館

このリストには、水戸の映画館は10件載っています
  1. 水戸京王グランド
  2. 水戸京王プラザ
  3. 水戸オデヲン座
  4. 水戸スカイシネマ
  5. パンテオン
  6. 水戸東映
  7. 水戸京王東宝
  8. 水戸にっかつ(水戸スカラ座)
  9. 水戸ロマンス座
  10. 水戸銀星
行ったことがあるものから聞いたことのないものまで様々。リードシネマやテアトル西友が登場するのはもっと後のようですね。

さて、早速これら映画館の跡地を見ていきましょう。

あっ、跡地って言っちゃったね。

水戸京王グランド・水戸京王プラザ

水戸京王グランド跡。面影は全くない。

泉町方面から天王町の入り口にあたるところに京王グランドと京王プラザという映画館がありました。京王グランドは画面の大きな映画館、京王プラザはその地下にあった小規模の映画館だったようです。

ご覧のように現在はライオンズマンションが建っています。

さて、ここでGoogleマップを使って国土地理院の地図を見るというサービスを使って見てみましょう。こちらをクリックしてください。リンク先で表示される地図は現在の航空写真ですが、右上の「写真1975」をクリックすることで1975年の航空写真に移り変わります。緑色の屋根をした大きな建築物が見えると思います。これが水戸京王グランドの建物です。
こうやって昔の航空写真を気軽に見ることができるのは素晴らしいことだと思います。

京王グランド及び京王プラザは1988年に閉館したそうです。

水戸オデヲン座

オデヲン座があった新水戸会館跡地。現在は駐車場に。

水戸オデヲン座は宮下銀座の奥、東照宮下に建つ新水戸会館内にあったそうです。現在は駐車場になっています。現在は跡形もありませんね。

こちらも1975年の航空写真で見てみましょう。
この解像度では、どれが新水戸会館であったか特定できませんが、確かにこの敷地 にいろいろ建物が建っていることがわかります。この場所だけでなく、他の場所を見比べても現在の市街地が駐車場だらけになっていることが一目でわかりますね。

オデオン座は1984年に閉館したそうです。

水戸スカイシネマ

水戸スカイシネマはサントピア内に所在。サントピアは2007年閉店。

渋谷の109に次いで日本で2番目に開店したファッションビルであったサントピア。水戸スカイシネマはサントピア内で営業していました。

サントピアは2007年に閉店。現在も建物だけは寂しく佇んでいます。
水戸スカイシネマについては詳しい閉館時期がわかりません。

パンテオン

大工町ベルスポットビル

大工町交番の裏にある白い建物。ベルスポットビルの4階に映画館パンテオンはありました。首記のサイトには2005年6月閉館とありますが、正しい閉館時期は恐らく2001年。10年前の映画館の閉館時期を調べるのも、案外大変なことがわかりました。

現在はSpace lab BUBBLEの姉妹店であるClub Voiceが営業をおこなっています。

水戸東映

現在は駐車場に。撮影時、お祭りが開催されていた。

東照宮前、宮町銀座入り口に位置していたのが水戸東映です。
2006年2月10日に閉館し、これも現在は駐車場として利用されています。

撮影をおこなった日にはご覧の通り東照宮のお祭りがおこなわれていました。
土地は東照宮のものらしいので、駐車場は東照宮が直接経営しているのでしょうか。
広場的な役割も担う融通の効いた土地利用をしている、ということにしておきましょう。

さて、東映閉館を報じた茨城新聞の記事では「1960年に開館」と記されていましたが、全国すべての映画館を網羅した官報紙『映画便覧』の1957年版には既に「水戸東映劇場」の名前が記されています。これがこの場所あった東映と同一なのかどうかはわかりませんが、正しい情報を調べる難しさを感じさせます。

水戸京王東宝(水戸サンリオ東宝)

現在はゲームセンター・プレイステージウイン

南町のスクランブル交差点から黒羽根商店街を協同病院方面に向かうと、左手にゲームセンターが見えます。これがかつての水戸京王東宝だったようです。
今回調べていてこの事実が一番ビックリしました。映画館だったのか、ここ。

水戸東宝は1992年に閉館したようです。

水戸にっかつ(水戸スカラ座)

水戸にっかつ跡の駐車場

京王グランド・京王プラザよりやや京成百貨店よりの場所に、水戸にっかつ(スカラ座)があったようです。現在は民間駐車場になっています。
水戸スカラ座は正確な資料は手元にないのですが、どうやら2001年に閉店したようです。

さて、この場所をストリートビューで確認してみると、建物とスカラ座の看板がまだ存在しています。ストリートビューの撮影時期が2011年の11月なので、取り壊されたのはこの3年の間なのでしょう。
見に行く際に事前にストリートビューで確認していたので、建物がなくなっていてビックリしました。

水戸ロマンス座

現在JTBやスターバックス、育英舎が入っている富士ビル

現在スターバックスや育英舎が入っている富士ビルの地下に、水戸ロマンス座というピンク映画館があったそうです。
現在のビルはかなり新しめに見えるので、もしかしたら建て替え前の富士ビルに所在していたのかもしれません。確認はしていませんが。
なにより、銀杏坂下で人通りの多いこの場所にピンク映画館があったというのは驚きです。
水戸ロマンス座についても、閉店の時期に関する資料は発見できませんでした。

地図


より大きな地図で 水戸映画館マップ1970's を表示

Google Mapで今回紹介した映画館の一覧を作成しました。
なお、今回の記事で触れていない現役の映画館が一件あるのですが、
こちらはご自分の目でお確かめください。(行くのが面倒くさかった)

こうして見てみると、映画館はほとんど国道50号の南側に位置していますね。
当時の航空写真を見ての通り、70年代の水戸の中心市街地は建物が非常に密集していました。密集した市街地の中で、幅員の広い道路の北側は日が当たる貴重な場所だったのでしょう。国道50号の北側に常陽銀行本店や東京電力支店など大きな企業が立地しているのもこの理由によるものかもしれません。
逆に、日照を必要としない映画館は、自然と国道50号の南側に立地するようになったのでしょう。
まったく根拠はありませんが。

次回予告

各映画館の閉館時期を調べるために閲覧した『映画年鑑』は、情報の宝庫でした。
別冊付録の「映画館名簿」には全国の映画館が網羅されています。『映画年鑑』は大正時代から毎年刊行されているものなので、これで日本に存在していたほぼ全ての映画館を確認することができます。
この映画館名簿によると、昔は下市にも映画館があったようです。だいぶ昔の話ですが。この資料を用いて水戸80年間の映画館勢力図をインフォグラフィックにしてみたら面白いかな、と思いました。ちょっとハードル上げすぎたような気もしますが、気長にやってみたいと思うのであんまり期待しないでください。

1 件のコメント:

  1. パンテオンの先代凄かった 大和やスターウォーズで、行列出来てた。

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